今日、仕事で南区の道徳という町へ行って来た。
この町は俺が保育園の年長さんまで過ごした町。
保育園はもちろん道徳保育園。
ここの園長さんは名古屋の市議会議員のようだ。(余談)
懐かしかったので車を止めてその近所を歩いてみた。
住んでいた家は2つあって生まれてから4才ぐらいまで住んでいた家と、
それから5歳の11月までのとの2軒。
初めの1軒は取り壊されて駐車場になっていた。
結構狭い敷地だった。こんなところに住んでいたんだね。
それでも自分が小さかったので充分な広さの家だった。
そして2軒目の家。まだ建ってた。木で出来た塀もまだあった。倒れそうだった。
築50年以上の家、借家にしては丈夫過ぎるね。
毎日通った銭湯も健在だった。名前はもちろん道徳温泉。
銭湯の裏の道を歩く。
2階建てのアパート発見。まだ建ってる。しかし、誰も住んではなさそう。
このアパートの前にはブロックの塀がある。夏はこの塀が冷たく冷えてる。
背中をこの塀に当てて涼んだ。
そのとき後頭部の髪の毛がブロックに引っかかり引っ張られて痛い思いをよくした。
その塀もまだあった。ずいぶん高い塀だと思っていたが、向こうが楽々覗けるほどの高さだった。
今、このアパートの隣は駐車場のようになっていたがその頃ここには家があり女の子が住んでた。
同じ年でおなじ保育園へ通ってた、にわますみちゃんだ。
漢字はわからない。多分、丹羽真澄ちゃん、増美ちゃん、益美ちゃん、麻須美ちゃん、真須美ちゃん。わからん。
よくママゴトをして遊んだ。
しかし、あるときから俺は小学生のお兄ちゃんたちと遊ぶようになった。
やっぱり、ママゴトより楽しいのだ。
で、お兄ちゃんたちと遊んでいると、ますみちゃんは「ねえ、ますみと遊ぼう」と呼びに来た。
「ちょっと待っててね」とは言うが、やっぱりお兄ちゃんとの遊びがやめられない。
また「ねえ、ますみと遊んでよ」と言いに来る。
「待ってて」と俺。
ますみちゃんは泣きながら俺を誘う。
そしてますみちゃんはますみちゃんのお母さんを連れてきた。
「ねえ、ますみちゃんと遊んであげて」とお母さんもお願いに来る。
でも、俺はそのときはますみちゃんと遊ばなかった気がする。
そんなことで、俺はだんだんますみちゃんと遊ばなくなった。
ある日の夕方、ますみちゃんが一人で風呂桶を持って銭湯へ行くのを見た。
泣きながら「ねえ、遊んでよ」と言ってたますみちゃんではなくとてもお姉さんに見えた。
俺は一人で銭湯に行ったことはないし、無理。
ここからが今日の本題。
俺は引っ越すとき、ますみちゃんにさようならを言っただろうか。
言った記憶が無い。
それを今日、気づいた。
ますみちゃん。ごめん。黙って引っ越しちゃった。
今、中川区にいるよ。
よかったら、ママゴトの続きやろうよ。
砂のご飯、今度はちゃんと口に入れるから。ね。